山岳部ロゴ.png

一見さんお断り。とても太い人脈で運営させて頂いております。青森の山を登りましょう。

田村余一:日本百名山の旅

blogmt

2014/12/22

今回の旅のまとめ動画です。

前半は写真を使ったスライドショー、後半は動画をインサートしています。

 

 

 

 

20141031_1_2_B01

2014/12/19

5:30 起床

公衆トイレのすぐそばに駐車していたので朝の肛務が実にスムーズだった。

 

20141031_1_2_B02

7:00 登山開始

ゲートがあり、入場後は確実に閉めなければいけないらしい。

 

20141031_1_2_B03

平坦な草原を歩く。

昨夜は暗くて分からなかったが、かなり広大な平地が広がっている。

 

20141031_1_2_B04

気温はかなり低く、足下の草は凍っていた。

朝日が大地を温めてくれるのが待ち遠しい。

 

20141031_1_2_B05

長いウォーキングをしながらゲートを越える。

実はこの登山道は牧場でもあり、放牧中のときもあるためこうしてゲートを設けている。

 

20141031_1_2_B12

なるほど。至るところに大きなカタマリがあった。

シーズン中は特に注意したい。

 

nana1

7:40

牧場を抜けるあたりで3合目。

そこから森に入り、急登になっていく。

途中、ものスゴい生命力を感じるブナが生きていた。

 

20141031_1_2_B07

8:00 七時雨山:北峰(1,060m)山頂

天気は下り坂。途中までハッキリと見えていた岩手山は雲を被り始めた。

 

20141031_1_2_B08

かなりハードなガスが岩手山にかかっている。

こんな岩手山には登りたくない。

 

nana2

北峰の三角点。かなりレトロである。

 

20141031_1_2_B09

8:15 七時雨山:南峰(1,063m)山頂

一度下って今度は南峰へ。こちらの方がわずかに標高が高く、眺望も良い。

 

20141031_1_2_B10

朝日は雲に隠れ始めた。

雨が降り出す前に下山することにした。

 

nana_1

9:15 下山完了

だんだんどんよりしてきた。

駐車場近くで、これから登ろうとする2組とすれ違ったがあまりイイ眺望は得られないだろう。

ちなみにこの日、山岳部:有谷もこの七時雨山に雨の中を登ったらしい。

残念ながら、ニアミスとなった。

 

雨が降る前に下山し、まだ時間はあるものの、天候は良くない。

ヤマに行くわけにもいかず、この際寄り道をすることにした。

 

20141031_1_2_B13

10:30 鹿角市 島田井戸

住宅街にある湧水スポットを見つけたので立ち寄った。

こういう場が家の近くにあるなんて羨ましかった。

 

20141031_1_2_B14

11:30 大館市 とむとむの湯

さらに西へ向かい、温泉に入った。素晴らしきお値段260円だった。

 

oodate2

13:00 大館市 えんとつ

ここで久しく会っていない友人とランチをすることに。

 

oodate1

絶品のハンバーグ・スパゲティをご馳走になりながら、今回のヤマ旅の話に花が咲いた。

今年の山岳部は、とあるイベントにのめり込むために敢えてお休みした坂本。

婿はいろいろ気を遣うんだなと思った。

 

20141031_1_2_B17

18:00 八幡平ビジターセンター駐車場

大館市で夕暮れ近くまで坂本と話し込み、明日のツアーに備え、八幡平へと向かった。

 

明日の天候はあまり良くない。

参加者にショートメールで意向を聞いてみた結果、あっさりと中止が決定した。

 

すでに車中泊の準備をして、ウィスキーまで呑んでしまった。

帰るに帰れず、八幡平で夜を明かした。

 

20141031_1_2_C1

翌5:00 起床

6:30 二戸市

八幡平から下りると濃霧だった。

霧の中を車で走りながら、この22日間を振り返った。

日常から逸脱した、夢のような山旅。

この霧を抜けると日常が待っているのだなとシミジミ感じた。

 

途中、金田一に寄り、母方の先祖の墓参りをした。

無事に戻ってきたという安堵の感覚が徐々に強くなる。

途中のパーキングエリアで、最後の荷物整理をした。

なんとなくキレイな状態で帰りたかった。

 

20141031_1_2_C2

10:00 三戸郡南部町

故郷は晴れ上がっていた。

名久井岳が変わらない姿でそこにあった。

 

(了)

 

 

nanasigure2

nanasigure1

*七時雨山(1,603m)【田代平登山口 〜 七時雨山 北峰 〜 南峰 〜 田代平登山口】

・累積標高 上り=470m、下り=472m

・歩行距離 7.9 km

 

maps_11

 

maps_12

車移動距離(11/1):133km(七時雨山:田代平登山口 〜 鹿角市 〜 大館市 〜 八幡平ビジターセンター)

車移動距離(11/2):116km(八幡平ビジターセンター 〜 二戸市 〜 南部町)

総移動距離:2,458.5km(実際の走行はこれを上回る)

 

出費:総計 76,579円(旅の前に準備した食料や装備品の分は含めず)

 

– – –

 

これにて「22days, 16mountains」終了です。

読んで頂いた方、ありがとうございました。

来年も百名山の旅、やりますよ〜!

 

 

キャプテン・ヨイチ

 

 

 

 

20141031_1_2_A01

2014/12/17

6:00 起床

パスタを茹でてミートソースにして食べた。

 

20141031_1_2_A02

8:00 登山開始

キャンプ場の坂を登り、振り返ると朝日に照らされた岩手山がキレイに見えた。

 

himekami_1

8:10 一本杉

ひと際大きな杉の木。これがこの登山口の名前の由来だ。

 

20141031_1_2_A05

百名山ばかり登ってきて、その多くはブナ林やガレ場だった。

スギ、マツ、ナラの森を歩くのがなんとも懐かしい気持ちになった。

故郷の名久井岳を思い出した。

 

himekami_2

長い階段の急登。結構キツい。姫神山はナメない方がいい。

 

himekami_3

葉が落ちた樹木の樹形を眺めるのもいいものだ。

特に青空がバックにあるとなおさらイイ。

 

himekami_4

徐々に姫神の山にも朝日が差してくる。

本当に太陽の光は温かい。

 

20141031_1_2_A08

9:00 姫神山(1,124m)山頂

その歩行距離、標高では表せない高い難易度がこの山には存在している。

岩の角度がなんとも優しくない。

 

眺望はすばらしく、ほぼ360°の眺望。岩手山がクッキリと見える。

 

20141031_1_2_A09

眼下の森、秋の色彩。

 

himekami_5

9:50 下山完了

まだアザミが咲いていた。

 

20141031_1_2_A12

10:40

かなり時間が空き、ここで装備の乾燥メンテナンスをした。

天気もよく、微妙な湿気が飛んで快適な感じに。

 

20141031_1_2_A13

13:50 道の駅 石神の丘

姫神山から北上して、沼宮内の道の駅までやってきた。

道の駅の端末で周辺情報を調べていたら、アンケートバイトに捕まり、30分ほどロスしてしまった。

レストランに入り、おすすめランチのチキンカツ定食を食べた。

久しぶりの肉料理に心が躍った。

 

20141031_1_2_A15

17:20

11月2日の山岳部の八幡平ツアーまでにあと1日余裕がある。

例によって道に迷いながら、次の七時雨山(ななしぐれやま)を目指す。

 

20141031_1_2_A16

17:40 七時雨山:西根寺田登山口

人気の全く無い山道を車で上がっていくと登山口を発見した。

立入禁止では無いものの、錆びた鉄の柵がなんともおどろおどろしい。

あまりポピュラーではない登山道かもしれない。

心の底から沸き起こる「ここじゃ無い」感。引き返すことにした。

 

20141031_1_2_A17

18:00 七時雨山:田代平(たしろだいら)登山口

迂回して回り込み、こちらの登山口を見つけた。

こちらは一般道路からも近く、公衆トイレもある広い駐車場があった。

心の底から沸き起こる「ポピュラー」感。ここで車中泊することとした。

 

 

himekami2

himekami1

*姫神山(1,124m)【一本杉登山口 〜 姫神山 〜 一本杉登山口】

・累積標高 上り=579m、下り=555m

・歩行距離 5.4 km

 

maps_10

車移動距離:84.6km(一本杉キャンプ場 〜 道の駅 石神の丘 〜 イオン 〜 七時雨山:田代平登山口)

総移動距離:2,209.5km

 

出費:

岩手郡岩手町=650円(レストラン:チキンカツ定食)

盛岡市=1,471円(イオン:食材)

合計 2,121円(総計 76,579円)

 

 

 

20141030_01

2014/12/15

4:30 起床

次の秋田駒ヶ岳からかなり離れた場所で車中泊をしてしまった。

暗いうちに出発した。

天気は良さそうな気配。

 

20141030_02

 

6:40

旅もいよいよ終盤。

ラクな登山をしようと初心者コースがある、たざわスキー場方面へとアプローチする。

急に雲行きが怪しくなった。

 

20141030_03

6:50

またこのパターン。

ここまで来る途中にその旨を示す看板表示も無かった。

突然突き出される通行止め。イヤなものである。

 

20141030_04

怒れる気持ちを、展望所で田沢湖を眺めることで沈めた。

こういった迂回にも慣れてきた。

 

20141030_05

7:30 国見温泉

ぐるりと南側に回り込んで到着したのは秋田駒ヶ岳の麓にある小さな温泉宿。

幸いまだ冬期閉鎖はされておらず、ここからなら問題なく登山ができそうだ。

公衆トイレがある駐車場でアルファ米にキーマカレーをかけて食べた。

ゆっくりと肛務を済ませて、登山の支度をした。

 

20141030_06

8:30 登山開始

国見温泉「森山荘」のそばから登っていく。

 

20141030_08

9:15

序盤は笹とブナの長い道をひたすら登るが、尾根に出ると秋田駒ヶ岳の山々が迎えてくれた。

冠雪した雄大な山に息をのんだ。

 

20141030_07

ここから「横長根」と呼ばれる平坦な尾根を進んでいく。

途中でウサギに出会った。

人間に興味があるようで、前方へ逃げては立ち止まって、

私が近付いていくとまた前方へ逃げてこちらを観察するということを繰り返していた。

こうして横を向き、片方の目でこちらをじっと見つめる。

まるで道案内をしてくれているようにも思えた。

 

20141030_09

横長根は大きなトラバース。

歩けば歩くほど山々のアングルが変わる。

中央に見えるのは「男岳」(おだけ)。

 

20141030_10

9:50 大焼砂

横長根を抜けると今度は砂礫の坂道になる。

回りを遮るものがないので展望はいいものの、強風にさらされ続けた。

 

20141030_11

東側の岩手山にも冠雪が見られ、美しい山容だった。

 

20141030_12

大焼砂を登りきって振り返ると、雲海の向こうに鳥海山がキレイに見えた。

先端が尖った山容に美しい鳥をイメージした。

今回、登れなかったのが残念だ。

 

20141030_13

10:15 阿弥陀池と小屋

横岳(1,583m)というピークを過ぎて、尾根を一気に下ったところにある。

北側斜面は雪が深く、腰まで埋もれる箇所もあった。

小屋の向こうに見えるのが、秋田駒ヶ岳最高峰「男女岳」(おなめだけ)。

 

20141030_14

男女岳へ急坂を登る。

ここにもウサギの足跡があった。ウサギも登山をしている。

 

20141030_15

山頂まであと少し。振り返ると岩手山が見えた。

 

20141030_16

10:30 秋田駒ヶ岳 男女岳(1,637m)山頂

想像を絶する強風での積雪であったことが伺えた。

山頂標がスネ夫になっていた。

 

20141030_17

次は男岳を目指して再び尾根の分岐に登る。

こちらは横岳方向の尾根。

 

20141030_19

こちらが男岳方向。

急登に野生動物の足跡がある。

どうやら本当に動物も登山をしているようだ。

 

 

20141030_18

急登を越えると素晴らしく見晴らしのいい尾根歩きである。

雪に埋もれた岩場にはもちろん注意が必要。両側は深い崖。

 

20141030_20

11:10 男岳(1,623m)山頂

田沢湖が実にキレイに見えた。

ここで行動食を食べながら展望を十分に楽しんだ。

 

20141030_21

ここからは岩場の急坂を下ってショートカット下山。

しかし雪により、道が不明瞭。少し時間をロスした。

何度か雪で滑り、また腰まで雪に埋もれたときもあったが、一気に高度を下げることができた。

 

20141030_22

11:50 駒池

男岳と駒池を眺める。絶景であった。

近くの女岳へも行けるようだったが、手持ちのマップに道が記されていなかった。

雪が解けたら改めて訪れたいと思った。

また来たいと強く思わせてくれる山だった。

これが百名山に選ばれていないのが、ちょっと信じ難い。

 

20141030_23

誰かが作った雪だるまを見つけた。

いよいよ冬が来ることを、山でイチ早く悟る。

 

20141030_24

帰り道は気温が上がったのと、他の登山客の影響があり、グチャグチャだった。

こうして見るとやはり人は山を汚す存在なのかもしれない。

 

20141030_25

国見温泉が近くなると雪は無くなったが、山の方からの雪解け水が至るところから染み出ていた。

 

20141030_26

ブナの葉はすっかり落ち、青空にその見事な樹形を刻む。

紅葉時期もきっとこの山はイイはずだ。

 

20141030_27

12:50 下山完了

国見温泉に戻ってくると、こちらの山荘の女将さんが「お疲れさまでした」と声をかけてくれた。

こういう一言がなんとも嬉しい。

 

20141030_28

昔から秋田駒ヶ岳に寄り添うようにある、こちらの「森山荘」。

風呂は少し狭いがなんとも赴き深い。

なぜか湯船の先にある洗い場も異端な感じがして、一目で好きになった。

 

20141030_29

湯の花が浮きまくりで、緑色をした温泉。

温度もちょうど良い。

ここには今度是非、泊まりがけで来たい。

 

20141030_30

風呂から上がると先ほどの女将さんが「どうぞ休んでいってください」と山荘の中を案内してくれた。

この建物がまた情緒に溢れており、堪らなくなった。

本来、有料の休憩所でタダで休ませてもらった。

秋田駒ヶ岳、国見温泉、ここはいつぞや必ず山岳部で来たい。

 

20141030_31

16:00 盛岡市グリーンハウス

青森・八戸ではお馴染みのアウトドアショップ。

他県の店舗にも行ってみた。品揃えは青森県のものを上回っていた。

 

20141030_32

17:20 モンベル盛岡南店

ちょっとだけ衝動買いした。

 

さて、11月2日の山岳部ツアー「八幡平」までまだ時間がある。

ここから岩手を代表する山、姫神山を目指した。

 

20141030_33

20:30 姫神山:一本杉登山口

寂しい山道の先にキャンプ場があった。他の登山者のテントの灯りを見つけて安堵した。

人恋しくなってきている。旅を始めて20日が経過していた。

 

 

あきこま1

あきこま2

*秋田駒ヶ岳(1,637m)【国見温泉登山口 〜 横岳 〜 男女岳 〜 男岳 〜 国見温泉登山口】

・累積標高 上り=819m、下り=822m

・歩行距離 11.3 km

 

maps_09

車移動距離:223km(矢島街道 〜 たざわ湖スキー場 〜 盛岡市 〜 姫神山一本杉キャンプ場)

総移動距離:2,124.9km

 

出費:

岩手郡雫石町=500円(国見温泉 森山荘:日帰り入浴)

盛岡市=6,640円(モンベル:書籍・雑貨、ガソリンスタンド:給油、すき家:牛丼、スーパー:食材)

合計 6,640円(総計 74,458円)

 

 

20141029_01

2014/12/12

5:00 起床

北上市のインターネットカフェを出発して南下し、一関から栗駒山に向かった。

惜しくも百名山に入らなかった山ということで、これは是非登っておきたいと思った。

 

20141029_02

 

6:50

栗駒山が近付いてきた。

すっかり冠雪している。何だかイヤな予感がしてくる。

 

20141029_03

7:00

やはり通行止めにブチ当たった。

すぐ近くにある「真湯温泉」の駐車場でパンを食べながら待機をすることに。

 

20141029_04

9:20

この日の天気は概ね晴れ予報。状況は好転すると踏んでいた。

そこで北上市のインターネットカフェで調べ上げた情報をもとに問い合わせてみることにした。

管轄部署に電話を入れると、現在業者による除雪作業中とのことだった。

積雪はさほど多くないはずなので、このまま待てば開通するはず。

希望を持ちながら長い待機をした。

 

20141029_06

11:40 通行止め解除

車内で早めの昼食を済ませ、横になっていたら通行止めが解除された。

 

20141029_05

このときを待っていたとばかりに坂道を駆け上がる。

道路沿いに湧水があったのでたっぷり補給した。

 

20141029_07

道路は除雪がされ、解け始めていた。

 

20141029_08

12:15 須川温泉

栗駒山への登山口がある温泉地に着いた。

さすがにここまで上がってくると雪が多く、慎重な運転をしなければならなかった。

 

20141029_09

須川温泉のわきを流れる温泉水。硫黄の匂いが立ちこめている。

 

20141029_10

12:40 登山開始

時刻はすでに昼過ぎ。

空身で登り、速攻で下山するプランを立てた。

 

20141029_12

当然のことながら登山道は雪で覆われている。

足下に関しては暗闇を歩くのとあまり変わらない。

雪の下にどんな凹凸があっても大丈夫なよう、慎重に進んでいく。

 

20141029_11

人の足跡はなく、ウサギの足跡だけが淡々と続いている。

 

20141029_13

12:50 名残ヶ原

突如、視界がひらける広大な湿地帯。

この湿地に架けられた木道が厄介だった。踏み外すと膝まで足が雪に浸かってしまった。

ストックで足下を確認しながら進む。

前方には栗駒山。できればシーズン中に快適に歩いて行きたい。

 

20141029_14

風が吹き始め、気温がどんどん下がる。

鼻水を何度も拭うなかでも、美しいものを見つけて頬がニヤける。

 

20141029_15

火山性物質を含んだ沢。

温泉かと思って手を入れたが残念ながら冷えきっていた。

 

20141029_16

雲が近い。どんよりしてきた。雲の流れが異常に早い。

 

20141029_17

下界を降る返る。山々が広く見渡せた。

 

20141029_18

再び、頂上方向に振り返ると今度は青空だった。

早い流れで空が動いている。

 

20141029_19

13:20 昭和湖

吹き飛ばされそうな突風が吹くも、陽が差してとても美しい湖面を見せていた。

 

20141029_20

昭和湖からは若干の急登。

積雪も増し、ハイマツもかなりの雪を被り始めた。

 

20141029_21

イタチと思われる足跡。

まるで登山をするかのような足取りで頂上まで続いている。

 

20141029_22

20141029_23

寒さは風と共に厳しさを増す。岩やロープに吹き付けられた霧氷。

笹やハイマツに護られないような、ひらけた場所では立ってられないくらいの突風を受けた。

この日、初めてストックを岩に真横に刺して体を支えた。

 

20141029_24

14:10 栗駒山(1,627m)山頂

身も凍るような強寒風にさらされながらも山頂まで到着できた。

自然のいたずらか、ちょうどその文字の部分だけ霧氷から逃れていた。

 

20141029_25

山頂からはなんとか山々を見下ろす眺望が得られた。

とにかく寒い。長居は無用。即下山する。

 

20141029_26

15:00

温泉そばまで走るように戻ってきた。

登山道沿いにある、湯煙穴でしばらく暖をとった。

 

20141029_27

15:10 下山完了

須川温泉まで無事に下山。

ここで登山届を書いて出すのを忘れたことに気づき、温泉にも入らずそそくさと退散した。

 

20141029_28

須川温泉から秋田方向へ車で下りる。

途中の道路沿いに湧水スポットがあった。栗駒山周辺で水の心配は無用のようだ。

 

20141029_29

15:50

昨日の夕方は通行止めだった道を通過し、日本海に向けて車を走らせていた。

 

20141029_30

17:00 道の駅 清水の里 鳥海郷

往生際が悪く、また戻ってきてしまった。

どうしても今回の百名山ラストの鳥海山を諦めきれなかったのである。

 

20141029_31

前回は西側の遊佐町からだったが、

今度は由利本荘市からの北ルートか東ルートでトライしようと思ったのである。

すでに辺りは暗くなってきている中、山へと向かい始めた。

 

20141029_32

17:40

ところが通行止め。

集落から登山口へ向かおうというところでこの看板に出くわした。

 

20141029_33

18:10

さらに移動し、別のルートへも行こうとしたものの、序盤で雪が目立ち始める。

夏タイヤでこの道を攻めるのは気が退けてしまう。

 

20141029_35

現在地の標高を調べてみた。744m。

 

20141029_34

次に登山口の標高を調べる。1,176m。

その差、およそ400mもあった。

今の場所でこの積雪量なので、400mを上がる頃にははるかに多い積雪が予想された。

 

20141029_36

18:20

山を下る。

悩んだ末、本当に諦める決意をした。

夏タイヤで雪道を攻めて、その末にレスキューのお世話になりたくはない。

山に登れたとしても相当な積雪だろう。栗駒山で雪山のツラさは十分身に染みた。

鳥海山にはまた来年に来ればいい。

 

20141029_37

山を下りながら見かける通行止めの看板。

あの時期外れの、たった一日の降雪でこうなる。

 

今日は長い待機、雪山登山、そして鳥海山周辺の山道をぐるぐるして疲れてしまった。

由利本荘市の知り合い宅を訪ねようとも思ったが、その前に力つきてしまった。

矢島街道の道の駅チックな駐車場に車を止め、そのまま寝袋に逃げ込んだ。

 

 

くり1

くり2

*栗駒山(1,627m)【須川温泉登山口 〜 名残ヶ原 〜 昭和湖 〜 栗駒山 〜 須川温泉登山口】

・累積標高 上り=491m、下り=491m

・歩行距離 7.7 km

 

 

maps_08

車移動距離:243km(道の駅鳥海 〜 十六羅漢岩 〜 国民宿舎大平山荘)

総移動距離:1,901.9km

 

出費:

北上市=4,391円(インターネットカフェ:ナイトパック9時間、ガソリンスタンド:給油)

由利本庄市=145円(コンビニ:ビール)

合計 4,536円(総計 67,318円)

 

 

 

20141027_28B01

2014/12/10

6:00 起床

朝方、周囲が明るくなり、雨が雪に変わったことを知った。

この日も天候は思わしくない。今日も一日待機を覚悟した。

 

20141027_28B02

展望所から時折、日本海の眺望が得られた。

雲を見る限り、今日は晴れそうにない。

 

20141027_28B03

7:30

車内でパンをかじっていると、たちまち周囲がガスに包まれた。

 

20141027_28B04

そして瞬く間に雪景色に。

アラレやヒョウに近い降雪に、近くの山荘の階下スペースに車を入れて避難した。

マズい。当然、車のタイヤは夏タイヤである。行くにも戻るにも危険である。

とりあえず慌てても仕方が無いので、このまま待機して状況を見守ることに。

まだ本格的な冬は来ない。この雪はいつか解けるはずだ。

食料は10日分、水は8リットル近くある。

 

そんなことを考えながら、車内でダウンジャケットを着ていると、車の窓をコツコツされた。

この山荘の従業員の男性だった。

 

「あれ? ゲートは閉まってるはずですが…どうして?」

当然の質問にこちらの事情を丁寧に説明すると、もの分かりが良い方で理解してくれた。

彼はゲートの鍵を開けて、町の方から出勤してきたらしい。

「こんな天候ですから、こんな軒下でよかったらどうぞお自由にお使い下さい」

寛大な対応をして頂き、しばらくこのまま待機することにした。

 

それにしても寒い。

エンジンを止めているものの、ダウンジャケットを着て寝袋に入っていても寒い。

あと数日早く、ここに来れていれば…

事実、登山届場所を確認した際、一昨日に下山した人の記載があった。

間違いなく、一昨日までだったら登れたのだ。

そんなことを悔いながら車内でうつむいていると、再び車の窓をコツコツされた。

今度は女性の従業員だった。

 

「あの、もしよかったら中で温かいコーヒーでもいかかですか?」

天使に見えた。

 

20141027_28B05

そんなわけでお言葉に甘えて、山荘の中に。

温かいコーヒーと甘いチョコレートを頂きながら、先ほどの男性と女性と三人で雑談をした。

見ず知らずの不審者に、人はこうも優しくできるものなのか。

ありがたい。

コーヒーを3杯、おかわりした。

 

20141027_28B06

山荘のテレビで天気をチェックさせてもらった。

明日以降からなら天気は回復に向かいそうだったが、この山に関しては楽観視できなかった。

この山荘がある場所で標高1,000m、鳥海山は2,000m以上のヤマ。

ここからさらに1,000m上ではもっと積雪があるはずだ。

シベリア気団の影響をモロに受ける日本海そばの鳥海山は真冬の積雪は10メートルを越えるという。

 

「この雪だと、ブルーラインが早期完全閉鎖も有り得ますね。今日はもう終日閉鎖が決定しました」

男性は状況を説明してくれた。

 

コーヒーをすすりながら考え込む。

ひょっとしたらこの鳥海山の雪はしばらく解けないのではないだろうか。

雪はまだ降っている。

解けるのを待っているうちに、かえって積雪が増してしまうかもしれない。

夏タイヤのFF車。早期完全閉鎖の可能性。

いろいろなことを考えたが、あまりいい未来は想像できなかった。

 

男性が口を開く。

「とりあえず終日閉鎖が決まったのでお客さんも来ないし、我々はすることがありません。

少し事務仕事をしたら我々は下山しますが、どうです? 一緒に下山しませんか? この雪ですし…」

 

この彼の言葉がFacebookの投稿だとしたら、私は全力で「いいね!」ボタンを押す。

 

20141027_28B08

11:00

外はガスも相まって白の世界だった。

 

20141027_28B07

車の屋根の雪の粒。

そのひとつひとつは微々たる存在なのだが、自然というものはその集合体である。

山を覆い、閉ざしてしまった。

 

20141027_28B09

エンジンブレーキ全開でブルーラインを下山する。

私の車に何かあったときのために、山荘の従業員の方々は私の後ろをついてきてくれている。

路面の所々は凍結し、何度かスリップをしたものの大事には至らなかった。

 

20141027_28B10

12:00

なんとか下山ができた。

下界はまったく積雪していなかった。

山荘の男性と固い握手を交わし、お別れした。

 

20141027_28B11

鳥海山を諦め、東へ車を走らせる。

惜しくも百名山に選ばれなかった山、栗駒山へ向かう。

雨が降ってきた。

 

20141027_28B12

15:40

快調に移動しているとイヤな道路情報が。

どうやら東北エリアでは広い範囲で降雪があったようだ。

ただ、何号線が通行止めなのかがよく分からない。

きっと通行できる道路もあるだろう、もう少し行けば分かるだろう、とそのまま直進。

 

20141027_28B14

16:10

稲庭うどんで有名な土地を走行していたら、ひなびた食堂を発見。

こういう小汚いところのうどんが食べてみたい。ついでに道路情報を聞いてみよう。

 

20141027_28B13

チャーシューメン。

稲庭という土地でまさか、うどんを置いていないとは誤算だった。

安かったが、クオリティとしては「マルちゃん正麺」以下だった。

これまで山の水しか飲んでいないせいもあるが、出された水もマズい。

 

よくよく観察するといかにも怪しい店だ。

小汚い店内にクラシック音楽が響く中、店主の親父はドングリの図鑑を読んでいた。

置かれた新聞には蛍光ペンでラインがたくさん引かれ、いかにもこの記事を読めと言わんばかりだ。

この親父、「タバコ、買いにいってくるよ」と奥さんに威勢良く告げ、

店を出て行ったかと思えば「ちっ、雨かよ」とスグに諦めて戻り、図鑑を読みふける。

そんなに強い雨だったか、と窓から外を見てみると傘も要らぬくらいの小雨。

どうも胡散臭い。

 

会計がてら恐る恐る、道路の通行止め情報を聞き出してみる。

「え? 通行止め? 有り得ない、有り得ない。このまま行けば岩手に抜けれますよ」

 

20141027_28B15

17:00

ほら見たことか。山道を散々進んだ先がこれだった。

栗駒山はすぐそこだというのに悔しい。

 

ヤマ登りにおいても、信用できる岩と、信用できない岩(浮き石)がある。

それを瞬時に判断して足を置いて対応していくのが、転ばぬ登山である。

人においても同じことが言える。

山荘の従業員の方々と、あの食堂の親父が良い例である。

 

20141027_28B16

地図を見て、もう一本の道にもトライしてみたがやはりダメだった。

稲庭から岩手に抜ける道は全て通行止めだったわけである。

 

結局、来た道を戻り、大きく栗駒山を北回りに迂回して北上市へ向かった。

あの食堂の前を再び通り過ぎるとき、全力で呪いをかけた。

 

20141027_28B17

21:00 北上市インターネットカフェ

さっそく、道路情報を集める。東北各地の峠道は通行止めが相次いでいた。

明日以降は慎重に道路を選択しよう。

最悪、このまま帰還することも念頭に置いた。

 

この日は車の運転で疲れた。

長い仮眠をとった。

 

 

oodaira1

車移動距離:243km(道の駅鳥海 〜 十六羅漢岩 〜 国民宿舎大平山荘)

総移動距離:1,901.9km

 

出費:

遊佐町=700円(大平山荘:鳥海山お護り)

由利本庄市=406円(コンビニ:食材)

湯沢市=600円(市兵衛屋:チャーシューメン大盛)

北上市=578円(コンビニ:食材)

合計 2,284円(総計 62,782円)

 

 

 

20141027_28A01

2014/12/08

4:00 一旦起床 → 肛務

道の駅鳥海(ちょうかい)。

24時間トイレが近くにあるという安心感に包まれ、二度寝した。

 

6:00 起床

空がどんよりして、間もなく豪雷雨が遊佐町を襲った。

今後の天気を知ろうとラジオをつけたが、大陸の電波と新潟県の番組しか拾わない。

大雨の中、ただ車内で待機。

 

20141027_28A02

7:40 あぽん西浜 足湯「湯っ足」(ゆったり)

雨があがったので近くの足湯に。

温くて風邪をひきそうだったので長居できなかった。

 

20141027_28A03

10:00 鳥海山大物忌神社 吹浦(ふくら)口の宮

天気は全く優れない。こんな日に山に登っても全然面白くない。

町内の吹浦集落を散策。

これから登る予定の鳥海山の名がついた神社を見つけたので参拝した。

長い石段の落ち葉を丁寧に掃き掃除しているおばちゃんが印象的だった。

 

20141027_28A04

 

20141027_28A05

10:15 神泉の水

集落の中にある湧水スポットを発見。

遊佐町にはこうした湧水場がいくつかあり、どれも生活に根ざした使われ方がしてあった。

ここのは五段づくりになっており、一番上は飲料水。

二段目はスイカなどを冷やす部分、三段目は野菜の泥を落とし、四段目は洗濯、

そして五段目はオシメを洗う場所となっているらしい。

この淀みない生活水の使い方にとても感銘を受けた。

 

20141027_28A06

11:00 再び、道の駅鳥海へ戻り、お昼ご飯を調達。

その場で揚げられた秋刀魚にたっぷり甘ダレを塗ったものを購入。

大きな二尾で350円という安さに感動し、もう呑むことにした。

 

20141027_28A07

20141027_28A08

海沿いの「十六羅漢岩」のパーキングエリアで独り、荒れた海とゴチャゴチャな雲を眺める。

秋刀魚と発泡酒に満足し、寝袋に入って昼寝した。

 

20141027_28A09

16:00 鳥海ブルーライン

たっぷりの昼寝から目を覚まし、鳥海山へと移動する。

17時までにこのゲートを通過しないと夜間閉鎖され、翌8時まで開かないので、

今のうちに通過しておくことに。

坂を登るほどに風が強くなり、雨も降り出した。

 

20141027_28A10

20141027_28A11

登山口そばの「大平山荘」という宿泊施設の駐車場に陣取った。

本来は一般車両が入ってこない時間帯なので、道路警備のおじさんに怪しまれ職務質問にあったが、

登山のための前日車中泊であることを丁寧に説明したら快く理解してくれた。

 

大雨と強風の標高1,000mの駐車場。冬期通行止めの道路沿い。

さすがにこの日はこの場所にたった独りだった。

 

ペンネに肉味噌をまぶしたものを食べ、多めに沸かしておいたお湯でウィスキーを割った。

このとき初めて「酒は友である」と思った。

 

 

maps_06

車移動距離:19.2km(道の駅鳥海 〜 十六羅漢岩 〜 国民宿舎大平山荘)

総移動距離:1,658.9km

 

出費:

遊佐町=1,775円(コンビニ:食材、スーパー:食材、道の駅:秋刀魚、ステッカー)

合計 1,775円(総計 60,498円)