山岳部ロゴ.png

一見さんお断り。とても太い人脈で運営させて頂いております。青森の山を登りましょう。

20141022_23_ B01

22days, 16mountains:13日目(10月23日)「飯豊山」(往路)

2014/11/29

5:00 起床

これまでの旅で最も良く眠れた。

トマトカレーを食べ、コーヒー、GGユウコから貰った怪しい経口飲料を飲んでエネチャージした。

東北百名山、最難関とも言える飯豊山(いいでさん)。

 

これまでの山行では、いつも何かしらのおっちょこちょいをカマしていた私。

デジカメのバッテリーを本体に入れ忘れていたり、クマ除け鈴を助手席に置いたまま出発したり…

このヤマではそういうことは無しにしたかったので、入念すぎるほどにザックのパッキングをした。

 

20141022_23_ B02

7:00 出発

どうせ山小屋泊になろうと、ゆっくりと出発した。

昨日の雨はすっかり止んでいた。

 

20141022_23_ B03

雨上がりの深い森。そこにたった独りのクマ除け鈴が響き渡る。

これから向かう広大な飯豊の山々を想像して、かなりの緊張感が襲ってきた。

 

20141022_23_ B04

7:30 ざんげ坂

序盤からグイグイの急登。それが延々と続く。

かなりの健脚向けコースであると否が応にも理解する。歴代最長の急登だった。

しかも昨日までの雨で非常に滑りやすくなっている。

 

20141022_23_ B05

20141022_23_ B06

深い霧。幻想の紅葉樹林。

この日は逆に、美しさが山への恐怖心を増幅させた。

 

20141022_23_ B07

さらに野生動物が蛇を食べた残骸を発見してしまい、背筋が冷たくなる。

それを払拭すべく、クマ除け鈴を鳴らし、柏手を大きく打った。

 

20141022_23_ B08

8:00 御田の杉

広葉樹林帯にポツンと一本だけある杉の巨木。

ここまでで一気に400mの標高を登った。

 

20141022_23_ B09

まだまだ続く急登。青森の山々でいつも共にあったブナの木が心の支えだ。

 

20141022_23_ B10

時折、陽が差し込み、ガスを空に引き上げる。

ガスの切れ間から飯豊の山々。完全に山に囲まれていることに気が付く。

人工物は一切目に入らない。

 

20141022_23_ B11

ヤマで独り、寂しくなったらそこにある自然に目を凝らす。

クモが至るところでせっせと巣作りをしていた。

こうしてたくさんの生命に囲まれていることを実感すると不思議と孤独感は無くなってくる。

そして自然の営みはいろんなことを教えてくれる。

クモが巣作りをするとき、天候は好転していく。

クモは空気中の湿度に敏感で、雨が降りそうなときは巣作りをしない。

つまりこうした巣作りが積極的に行われているようだと天気が崩れる心配は無い。

(クモの種類にもよるだろうが…)

 

20141022_23_ B12

登るにつれて地面の落葉が多くなってきた。フカフカする。

 

20141022_23_ B14

9:00 だまし地蔵(1,409m)周辺

青空が見えてきて、果てしなく雲海が広がる。

 

20141022_23_ B13

クチベニタケ。

なぜか海外では希少種らしいが、日本ではよく見られる。

可愛らしい姿だ。

 

20141022_23_ B15

9:20 地蔵岳(1,539m)山頂

天気良好。飯豊山が良く見える。

 

20141022_23_ B16

10:50 御坪周辺

落葉したダケカンバから、飯豊山の美しい山肌が良く見える。

ここまで来るとかなり道も歩きやすくなった。

 

20141022_23_ B17

11:50 御沢付近の清水

途中、史跡(飯豊山の穴堰)がある看板があったので行ったら、途中からヤブ漕ぎで迷走するハメに。

かなり疲弊しつつ、ようやくここまで来た。

ここの清水を飲みながらカリントウとドライフルーツをたっぷり食べた。

今回の山旅では時間の節約のため昼食を摂らず、行動食で凌いだ。

その代わり、朝夕の食事はガツンと摂った。

 

20141022_23_ B18

この沢の周辺はかなりのお花畑のようで、まだキレイな花を咲かせているものもあった。

飯豊山の固有種のイイデリンドウかと思ったが、残念ながら基本種のミヤマリンドウだった。

 

20141022_23_ B19

12:20 切合小屋

 

20141022_23_ B20

切合小屋そばのテント場から、飯豊連峰最高峰の大日岳(だいにちだけ)を臨む。

山々にかかる雲の流れをここでしばらく眺めた。

 

20141022_23_ B21

12:40 七森

紅葉、お花畑の黄葉、雲海。ため息が出るほどに壮大で美しい。

 

20141022_23_ B22

13:00 草履塚(1,908m)

飯豊の山々の間に立ちこめる雲。

 

20141022_23_ B23

山々を越えるアップダウンを繰り返し、早くもシャリバテ。

ここで山岳部でもっともグイグイ女子の有谷から餞別で頂いたクランチバーをかじった。

 

20141022_23_ B24

13:15 姥権現

草履塚から一気に下ったところに姥(うば)地蔵があり、手を合わせた。

ここからまたさらに登りがある。

 

20141022_23_ B25

13:20 御秘所

岩稜の難所である。ここは少々肝を冷やした。強風などの悪天候時は要注意だ。

 

20141022_23_ B26

タカネマツムシソウ。日本固有種。

季節外れで旺盛でなかったが、美しく控えめに咲いていた。

 

20141022_23_ B27

登るたびに景色は良くなっていく。

疲れも吹っ飛んでしまう。

 

20141022_23_ B28

そして自分撮りにハマる。

こういうことに時間を費やしていたら陽が西に傾いてきていた。

 

20141022_23_ B29

14:50 飯豊山(2,105m)山頂

完全なる雲の海。

まだ陽があったので当初宿泊予定の飯豊本山小屋をスルー、さらに御西小屋を目指すことにした。

 

20141022_23_ B30

季節外れのミヤマキンバイ。

今年の飯豊山の初冠雪(10月18日)を迎えてもこうして健気に咲いていた。

 

20141022_23_ B31

15:40 御西小屋

途中、ガスに巻かれて体を冷やしてしまったが、

なんとか陽の高いうちに小屋までたどり着くことができた。

誰とも出会わなかった一日。ピュアすぎるヤマでの時間だった。

 

20141022_23_ B32

シーズンも終わり、管理人不在のこの山小屋。宿泊料は2,000円。

封筒に入れて投函するする仕組みで、後日領収書が送られてくる。

いくら貧乏でもこれを惜しむようならヤマニスト失格である。

 

20141022_23_ B33

20141022_23_ B34

20141022_23_ B35

山小屋泊の醍醐味はやはり夕暮れと朝日のタイミングを、もろ山の上で体験できることだろう。

夕飯前にアーベントロートを見に、山小屋の外へ繰り出す。

西日に照らされ、全てがセピア色に染まる。

この日歩いてきた方向を見て、一日を振り返る。

蒸れた登山靴をセピア色にして少しでも乾かそうとする。

 

ゆっくり沈んでいく太陽を眺めながら時間の経過を一層強く感じる。

この日はかなり歩いた。

そのことがその日の熟睡を約束してくれていた。

 

20141022_23_ B36

20141022_23_ B37

20141022_23_ B38

 

iide_12

iide_11

*飯豊山(2,105m)【大日杉登山口 〜 地蔵岳 〜 飯豊山 〜 御西小屋】

・累積標高 上り=1,837m、下り=487m

・歩行距離 14.2 km

 

 

 

 

The following two tabs change content below.
YOiCHi
山岳部代表。 経済力以外のすべての力を兼ね備えた変態。 不信任案が出ましたらすんなり次世代に譲ります。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>